皆さんはキッチングッズで「これは手放せないなぁ〜」と思うものってありますか?
私はキッチングッズの専門店に販売員として12年間勤めた経験があり、商品数は常に3,000種類ほど。
毎週2回ほど新商品も入ってきます。

新商品が入ってくる日はワクワクでした
数々の商品を見てきた私が、いまだに使っている買ってよかったキッチングッズを紹介します!
キッチングッズを選ぶ時に失敗しないポイントもまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
生活が変わる!キッチングッズの必要性


仕事をしながら毎日料理をするのって、とても大変じゃないですか?



しなくて済むのならなるべくしたくない。
実は私もそう思っていました。
料理がめんどくさいとか、大変って思うのは、単に道具を持ってないからという可能性もあります。



これ使えば楽勝じゃん!
そういうキッチングッズってたくさんあるんです。
今回ご紹介するのは、日頃料理をしない方や、これから始める方にも使いやすいアイテムになっています。



「何を買えばいいか分からない…。」そんな時の参考にしてくださいね。
長年愛用!手放せない買ってよかったキッチングッズ10選
どれも甲乙つけがたくランキングにはせず、10選という形にしました。



私が店長時代に体験した、そのキッチングッズにまつわる小話も載せてみました。
それでは早速みていきましょう!
1.切れ味が良くて扱いやすい ツヴィリング アーク 三徳包丁・ペティナイフ


この包丁はぜひ2つセットで使って欲しいです。
小回りの効くペティナイフは果物の皮剥きや薬味を切ったり、三徳包丁は料理をする時のメインとして。
色々な場面で使い分けることによって、その真の使いやすさを発揮してくれます。
ツヴィリングアークの特徴
- 切れ味が持続する、硬度61
- おうちでもかんたんに研げる
- 金属部分と持ち手がフラットで衛生的
包丁の切れ味は金属部分の硬度(硬さ)で決まります。
低いものは硬度52ぐらいで、高いものだと66ぐらいあります。
高いものは切れ味も鋭く、長持ちしますが、硬すぎて素人では研ぐことができません。



包丁は切れ味が良くて、おうちでお手入れできるものがおすすめ
ツヴィリング アークは持ち手部分が樹脂で出来ており、金属部分と持ち手、2つの異なる素材をここまでフラットにする技術はとても高度なものです。
私の使っているものは9年目になりますが、刃もしっかり固定されていてぐらつくこともなく、持ち手もフラットなまま使えています。
まだまだ使い続けたい包丁です。
↓ツヴィリング アークはこちらで詳しく書いています




てんちょ〜こぼれ話
ツヴィリングアークの生産地、岐阜県関市の工場に見学に行かせてもらったことがあります。
包丁を研ぐ職人さんって年配の方のイメージがありませんか?でもその工場では20代前半の若い人が多く、メーカーの担当さん曰く「刃物研ぎの技術を途絶えさせたくないから、若い人にもどんどん伝えてるんですよ。」だそう。
ちょっと意外ですよね?
2.コーティングが長持ちしすぎて替え時を見失う バッラリーニ フライパン


イタリア生まれのフライパン、バッラリーニ。
イタリアでは130年以上の歴史のあるメーカーです。
日本ではフランスやアメリカのフライパンが人気があるので、知っている人も多いんではないでしょうか?



ティファールやマイヤーは根強い人気です!
イタリアのフライパンと聞いてピン!とこない人も多いかもしれませんが、そのコーティング技術は最強です。
イタリアの食といえば、ピザやパスタが有名ですよね。
ソースにトマトを使うことも多く、トマトソースの強い酸はフライパンのコーティングを剥がしてしまう原因に。
そこで研究を重ね、酸にも負けない強いコーティングが誕生しました。
バッラリーニ フライパンの特徴
- コーティングが長持ち
- 汚れもスムーズに落ちる
- フライパンが厚く変形しにくい
私の持っているシリーズはマントゥーバで、今はもう販売されていない形です。
4年以上使っていますがこびりつかない為、替え時が分からずにいまだに使っています。



いい加減買い替えた方がいいと思ってるのですが、貧乏性でつい…
余熱をせずに調理をする、コールドスタートもできるのでホットケーキでぜひ試してみて欲しいです。
表面がつるーんとキレイに焼けます。
バッラリーニのフェラーラは、2022年のLDKベストバイ・オブザ・イヤーにも選ばれているんですよ。


誰でも焼き上手になれます【LDKベストバイ2022】


てんちょ〜こぼれ話
海外製のフライパンって持ち手がステンレスのものが多くないですか?
海外ではおうちに大きなオーブンがあるところが多く、フライパンで焼いてからそのままオーブンに入れられる方が便利なんです。
なのでオーブンでも使えるように、持ち手がステンレスになっています。
3.自分の指越え ゆびさきトング


急に少し地味になりますが、ないと本当に困る存在。
女性の目線から開発された商品で、ネイルをしていても手を汚さずに調理ができる、というものです。



私はネイルしていませんが、それでも大活躍です!
スーパーで買ってきた薄切り肉を1枚1枚剥がす時に、とんでもなく便利。
ゆびさきトングの特徴
- 薄切り肉をかんたんに剥がせる
- 熱いもの、油ものでも手が汚れない
- オールステンレスで衛生的、反対に置くとテーブルも汚さない
薄切り肉ってよく安く売られているし、使う場面は意外に多いものです。
料理をあまりしない人でも持っておいて損はない一品です。
↓ゆびさきトングの口コミもぜひチェックしてみてくださいね


4.シリコンツール=使いづらいを払拭した マーナ トライアングリップシリコン調理スプーン


シリコン製のレンジスチーマーが大バズりした時に、シリコン製のキッチングッズが色んなメーカーから発売されました。
その耐熱性の高さからツールにも使われることが多かったんですが、どうしても使いづらくて敬遠していました。
シリコン部分が多いと重くてずっと持っているのが辛かったり、硬さがなくて炒めづらかったり。



シリコンツールはコーティングされているフライパンと相性バツグン!
マーナのシリコン調理スプーンはその使いづらさを払拭してくれたアイテムです。
マーナ トライアングリップシリコン調理スプーンの特徴
- 持ち手が三角になっていて持ちやすい
- 芯にナイロンが入っていて硬さがある
- シリコンで汁もキレイに残さずすくえる
シリコンなので、フライパンを気にせずガシガシ使えるし、麻婆豆腐を作ってギトギトに汚れても食洗機にポーンと入れればOK。



シリコンのゴムみたいな柔らかさが使いづらい…
って方も芯にナイロンが入っていて硬さがあり、具材がゴロゴロでも混ぜやすいです。


てんちょ〜こぼれ話
シリコンが出始めたころ、ゴムみたいなのにゴムよりも耐熱温度が高いことに、お客様になかなか信じてもらえず苦労しました笑
だってレンジでチンしたら溶けてなくなりそうですもんね。
5.麺類大好き人間に必須 オークス ワンクリックトング


またまたツールの紹介です。



私は菜箸を使うのが苦手で、あまり使用しません。
なので、よくこういったトングやツールを代用しています。
普通のトングは使わない時は開きっぱなしですが、ワンクリックトングはロックができてコンパクトになります。
しかもそれが片手でかんたんに出来るんです。


パスタやラーメン、うどんなどの麺類を扱う時は溝が入ったトングの方が扱いやすいです。
オークス ワンクリックトングの特徴
- 片手でロックが出来る
- 溝ありで麺が掴みやすい
- ロックしたまま使うことも出来る
ロックしたまま炒めたりも出来るので、普通のヘラのように使ってもOK。
6.自分は料理上手と錯覚する ぶんぶんチョッパーSP5


一生懸命に包丁でみじん切りしていた時間よ…。
みじん切りがレシピにあると、もうその料理は諦めていた過去の自分に教えてあげたい。
みじん切りの仕上がりと手軽さで、一気に料理上手になれるんです。
コールスロー、餃子、キーマカレー、ミートソース、これが楽に作れるってもはや料理上手で間違いない。
ぶんぶんチョッパーSP5の特徴
- 食洗機対応で衛生的
- みじん切りが早くキレイにできる
- 容器がトライタン製で割れにくく、匂いがつきにくい



電動を考えてるけど高価だし使いこなせるかな…?
って思っている方は、まずは手動のぶんぶんチョッパーで試してみてください。
それから電動にステップアップするのがおすすめ!
↓他のぶんぶんチョッパーとの比較もぜひチェックしてくださいね




てんちょ〜こぼれ話
昔みじん切り器はハンドル式や電動はあったのですが、こういったヒモ引っ張り式は当時ありませんでした。
ありそうでなかった商品の登場に、またたく間にヒット商品になりました。
7. ちゃんと安全面も考えられている セレクト100 スライサー(厚み調整機能付き)


食材によって厚みを5段階に変えられるスライサー。



玉ねぎスライスは厚い方が食感があって好き!
こんな要望にも応えられます。
刃物の製造メーカーとして100年以上の歴史がある、貝印が製作しています。
切れ味はもちろんのこと、収納時には厚さを0にすることで刃が隠れるので指が当たって切れる、ということもありません。


セレクト100スライサーの特徴
- 5段階から厚みが調整できる
- 使わない時は刃を隠せるので安全
- 刃物メーカーが製造しているので切れ味バツグン
セレクト100シリーズは、受け器や指ガードも別で販売があるので、必要に応じて買い足すこともできます。


もちろんキャベツやきゅうりのスライスなど、他の野菜でも使えます。
8.機能性に感動した ワックスペーパーL


よく萌え断サンドなどに使われているワックスペーパー。
おしゃれな人だけが使うものだと思っていました。





私よくばりだから、サンドイッチに好きな具材たっくさんはさみたい!
そう思って少し値段ははりますが買ってみました。
たくさん具材を入れてもペーパーで包んであるので、こぼれない。
ちゃんとおしゃれになるし、いつものサンドイッチが食べやすくってちょっとした感動です。
ワックスペーパーLの特徴
- 食べる時に中身がこぼれない
- 大きい山形のパンでも包める
- おうちがおしゃれなカフェ風に
絶対無いとダメ!っていうわけじゃないんですが、あると本当に便利です。
9.亀の子スポンジ・おさかなスポンジ


スポンジはどちらも良いので両方紹介しちゃいます。
亀の子スポンジは少し小ぶりなサイズ。ハリコシもしっかりあってボロボロになりにくいです。
小さなお皿やカトラリーは、小回りのきく亀の子スポンジで洗います。
亀の子スポンジの特徴
- 銀イオン配合で抗菌効果
- 手の小さな女性でも持ちやすいサイズ
- 不織布が付いていない一層タイプのスポンジで剥がれない
おさかなスポンジは大きめですが、くびれがあるので手にフィットします。
適度な長さとしっぽがコップの底を洗うのにとても便利。
大きいフライパンや硬くなってしまった汚れを洗うときに使います。


おさかなスポンジの特徴
- 長さがある食器にも
- 立たせて乾燥することができる
- 不織布が付いたタイプで硬い汚れもOK



どちらのスポンジもカラバリが豊富で、季節限定色なんてのも発売されるのが嬉しい!


てんちょ〜こぼれ話
亀の子スポンジは老舗メーカーの亀の子束子が製作しています。
ファンも多いブランドで、限定カラーを収集する亀の子スポンジコレクターなんて方もいらっしゃいました。
10.明日のパンはいつもこれ sirocaホームベーカリー


キッチン家電はたくさん購入してきました。
ホットプレート、ブレンダー、スープメーカー、ハンドブレンダー…などなど。
その中でも一番ホームベーカリーが長年使っています。
食パンだけでなく、米粉パン、全粒粉パン、ピザやうどん生地なんかも作れます。



私は食パンしか作らない。
sirocaホームベーカリーの特徴
- 焼きたてのパンが食べられる
- 自分の好みにアレンジが出来る
- 材料入れてスタートボタン押すだけのかんたん操作
焼けた時に部屋いっぱいに広がるパンの香りを嗅ぐと、とても幸せな気持ちになります。
操作は材料を測って入れてボタンをピッと押すだけなので、コツとか要りません。
慣れてくれば、強力粉やドライイーストを自分好みにアレンジすると食パンにも幅が出て楽しめます。



私のホームベーカリーは今年で購入してから10年が経ちました。スゴっ


てんちょ〜こぼれ話
sirocaって知る人ぞ知るメーカーだと思います。
大手メーカーのようにCMとかあまりしなくて、その分製品の価格を安く抑えているそうです。
私は当時ホームベーカリーを6,000円ぐらいで購入してまさか10年も持つとは思っていませんでした。(途中でモーターのベルトは切れて交換しましたが)
キッチングッズの選び方のポイント


ここまで買ってよかったキッチングッズ10選を紹介してきました。
私は今までいろんなキッチングッズを見たり買ったりしてきましたが、中には買って失敗だったな〜っていうものもたくさんあります。
そこで、キッチングッズ選びに失敗しないポイントをお伝えします。
- 多機能すぎるものから始めない
- たくさんよりも長く使えるかどうか
- 他に代用出来るものがあるかを考える
- 専用のキッチングッズは使う頻度を想像してみる
多機能すぎるものから始めない



色々出来る方がいい!
そう考えて、10点セットや機能が多い方を選んでしまいがちなんですが、結局買ってみて「使わないものの方が多かった…」なんてことも。
一番使うものが一個あれば十分かもしれません。
オーバースペックにならない為にも、まず初めに必ず使うものを買ってみて、そこから徐々に幅を広げていくのがおすすめです。


たくさんよりも長く使えるかどうか
今は100均やリーズナブルに買えるキッチングッズがたくさんあります。



ついついあれもこれもと揃えたくなりますよね。
安い製品はそれだけコストを抑えて生産しなければいけません。
その分、安価な耐久性のない素材や使う人のことを考えて作られていない場合も。
すぐに壊れてしまうものは破棄したり買い直すことで手間がかかります。
少し値段は高いけど、長く使えるものを選ぶ方が長期的にみてコスパが良くなります。


他に代用出来るものがあるかを考える
見た目が可愛すぎてついつい買ってしまったキッチン家電や、便利グッズ。
でも、結局フライパンで作れたり、包丁で切った方が早い…となって使わなくなることも。
もうすでに持っているもので出来るなら、あえて道具を増やさない方が収納も圧迫されません。
専用のキッチングッズは使う頻度を想像してみる
◯◯専用や◯◯がかんたんに出来る!というのもよく考えてから購入するのがおすすめです。
例えば、コーヒーのドリッパー。
コーヒーをドリップする以外に使い道はないですよね。
このキッチングッズをコーヒーを週に1回しか飲まない人が買っても、あまり出番はなさそうですね。
コーヒーを1日に3回飲む人には必須です。
かんたんに出来るからといって、
専用のキッチングッズは使う頻度が高いかどうか、自分の日常をよく想像してから購入するようにしましょう。



大根おろし器を買って、毎日大根おろし食べるぜ!



毎日大根おろし…


まとめ:生活の質が上がるキッチングッズを見つけよう
今回は私が買ってよかったキッチングッズの紹介でした。
期待して買ったのに全然使わなかったり、逆になんとなく買ってみたものが一生の付き合いになったり。



キッチングッズって不思議です。
これを読んでくださっている方には選び方を失敗しないで欲しいな、と思います。
とはいえ迷いすぎて購入に踏み切れない、のももったいないです。
最後はそのキッチングッズを使っている自分を想像してみて、テンション上がってたらOKです!



料理するのって楽しい〜!
ってなるのが一番です!
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