「自宅でカフェのような美味しいコーヒーが淹れられたら…」
そう思ってコーヒーを淹れても、味がぶれてしまったり、思っている味にならなかったり。
コーヒーは同じ豆でも淹れ方や、鮮度によっても味が大きく変わってきます。
今回は自宅でちょっとおしゃれに、美味しいコーヒーを淹れる方法を解説します!
自宅でカフェ風コーヒーを楽しむ魅力

自宅でコーヒーを楽しむ魅力はたくさんあります。
その魅力を知ればハマって、ついつい毎日コーヒーを淹れてしまうかもしれませんよ。
1 リラックスができる
日常のストレスから解放され、リラックスできる空間を生み出します。
特にコーヒーの香りには心を落ち着ける効果があるとされ、嗅ぐことでストレス解消になります。
飲むことでカフェインによるリラックス効果も得られるのです。
まず自分でコーヒーを淹れるために、短時間でも作業から離れるので休憩できます。香りの効果でリラックスもできる。しかも、コーヒーを淹れるという作業には、お湯を沸かしたり、コーヒー豆を挽いたり、豆の量とお湯の量を考えあわせたりといったレクリエーションとしての楽しみがある。
引用元:全日本コーヒー協会 香りから生まれる、 「癒し」と「集中力」。

コーヒーを淹れることでも、ストレス発散効果が!
2 自分だけの特別な空間


自宅ではお気に入りのマグカップに、好きな音楽や動画。
自分の好きなことに囲まれた空間を作ることができます。
自分だけの居心地の良い空間を演出して、美味しいコーヒーを飲めるのは自宅ならではです。



次の休みにはあの映画を見ながら、新しく買った豆でコーヒーを淹れようかな!
と想像が膨らみますね。
3 アレンジする楽しさ
お気に入りの豆で自家焙煎をしたり、たまには高品質な豆で淹れてみたり。
自分で選んだ豆で淹れるコーヒーは、特別なものです。
また、自分好みにフレーバーシロップやフォームミルクなどでアレンジができるのも楽しみのひとつ。
自分だけのアレンジコーヒーで、友人や家族をおもてなしするのも素敵ですね。
4 コスパがいい


カフェに行くよりも、コスパ良くコーヒーを楽しめます。
コーヒーチェーン店では1杯250円〜380円ほど。
自宅では1杯20円〜80円ほどで楽しめます。
コーヒーに関するさまざまな器具が販売されているので、自宅でより本格的なコーヒーを味わうこともできます。
自宅で美味しいコーヒーを淹れるための基本
では、自宅で美味しいコーヒーを淹れるためには、どんな道具が必要でしょうか?
ここでは一般的な自宅での淹れ方、ペーパードリップ式を取り上げていきます。
美味しいコーヒーを淹れるために必要な、コーヒー豆の保存方法も合わせてご紹介します。
これだけあればOK!必要な道具
ペーパードリップ式であれば、必要な道具は5つだけ。


- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- コーヒー(中細挽きの粉)
- ケトルやドリップポット
- サーバーまたはマグカップ
ドリッパー
ドリッパーの素材は大きく分けて3種類あります。
- 金属
- プラスチック
- 陶器、磁器、ガラス
金属


匂いや汚れがつきにくく、ペーパーフィルターなしでドリップできるタイプも。
割れにくく、食洗機OKなものも多いため、扱いやすいです。
ペーパーフィルターなしのタイプは、コーヒー豆の油分も一緒に抽出されるのでコクがあって深い味わいになります。




プラスチック


軽くて割れにくく扱いやすいため、初めてドリッパーを購入するのにおすすめです。
色や匂いがつきやすいですが、リーズナブルなので、ある程度使ったら買い替えるものありです。




陶器、磁器、ガラス


厚みがあり、ぽってりとしたドリッパーが多いのが特徴。
匂いや汚れはつきにくいですが、落とすと割れてしまうので注意が必要です。
波佐見焼や美濃焼などの、日本独自の風土を生かしたドリッパーがあるのも嬉しいですね。




ドリッパーの形状も色々とありますが、今回は代表的なものを4つ紹介します。
- 台形
- 1つ穴
- 3つ穴
- 円すい
台形
昔からある、オーソドックスな形です。お湯を注いだときに一度底に溜まってから落ちるので、バランスのいい味わいになります。
1つ穴
出口が1つになるので、お湯の落ちるスピードが遅くしっかりとした味わいのコーヒーになります。
3つ穴
1つ穴よりも落ちるスピードがはやく、雑味が出る前に落ち切るのでスッキリとした味わいになります。
円すい
底に一つ穴が空いているHARIOのドリッパーが代表的です。


注ぐお湯をコントロールすることで、味に変化をつけられます。



ドリッパーは形や素材によって味が変わる、かなり奥深いアイテムです。
ペーパーフィルター
ペーパーフィルターが必要なドリッパーは、それぞれの形に合うものを用意します。
各メーカーから専用のフィルターが販売されていますし、
大きさが合えばスーパーなどで売られているペーパーフィルターでも大丈夫です。



私はKaritaのドリッパーにカルディのフィルターを使っています。
コーヒー(中細挽きの粉)
コーヒー豆の挽き方には5種類あり、それぞれに適した抽出方法があります。


挽き方 | 適した抽出方法 |
---|---|
極細挽き | エスプレッソマシン |
細挽き | ウォータードリップ |
中細挽き | ペーパードリップ、コーヒーメーカー |
中挽き | サイフォン、ネルドリップ、フレンチプレス |
粗挽き | パーコレーター |
一般的に販売されているコーヒー粉は中細挽きになっていて、ペーパードリップに向いています。
お店で豆から粉にしてもらうときは、店員さんに「中細挽きで」とお願いしましょう。
ケトルやドリップポット
細口のドリップポットがある場合は、そちらを使います。
無い場合は普通のケトルでも大丈夫。
ペーパードリップでは、お湯の注ぐ量やタイミングなどで味に変化が出ます。
細口のドリップポットはその調整がしやすいため、より一層ペーパードリップの醍醐味を味わうことができます。
サーバーまたはマグカップ
一度に2杯以上淹れたい場合は、サーバーを準備しましょう。
ガラス製であれば、今どれぐらいの量なのか一目で分かるので便利です。
すぐに飲まずに保温しておきたいなら、保温効果のあるステンレス製もあります。
ドリッパーと同じく、デザイン製の高いものが多いのでお気に入りのサーバーを探してみてくださいね。




コーヒー粉の正しい保存方法
美味しいコーヒーを淹れるためには、コーヒー粉を正しく保存することも大切です。
保存する際は以下の4つのことに気をつけましょう。
- 光
- 湿気
- 空気
- 温度
コーヒー粉は豆に比べて、空気に触れる表面積が多くなるため、開封後の保存期間が短くなってしまいます。
直射日光が当たる場所は避け、冷暗所で保管します。
また、焙煎した後の豆は小さな穴が空いた状態になっているため、湿気を吸いやすいです。
湿気を吸うことで劣化してしまうので、密閉のできる保存容器に入れます。
密閉することで、空気に触れさせず酸化を防ぐこともできます。







私はより湿気を防ぐために開封後は、袋のままキャニスターに入れてます。
開封後は1ヶ月以内に使い切りましょう。
コーヒー豆の選び方
コーヒーを淹れる道具が揃ったら、いよいよコーヒー豆を選んでいきましょう!
豆選びは色々な産地や焙煎度から選べるので、ぜひ自分のお気に入りの豆を見つけてくださいね。
豆の種類
コーヒー豆は3種類の木から栽培されています。
- アラビカ種
- カネフォラ(ロブスタ)種
- リベリカ種
アラビカ種は多くの国で栽培されており、コーヒーの約3分の2を占めています。
カネフォラ種はロブスタという名称で主に流通しており、缶コーヒーなどの工業用製品に主に使用されています。
リベリカ種はアフリカで生産されており、流通量はわずか1%。日本ではなかなか見られないコーヒー豆です。
産地や焙煎度による味わいの違い
モカやブルーマウンテンという言葉を聞いたことはありませんか?
それぞれ港や山の名前で、コーヒーの銘柄はそういったところから付けられています。
モカの産地はエチオピアとイエメン。
ブルーマウンテンの産地はジャマイカ。
銘柄によって味わいも違ってきますので、それぞれ見ていきましょう。
銘柄による味や特徴の違い
コーヒーの銘柄 | 産地・特徴 |
---|---|
モカ | 産地はエチオピア、イエメン。独特の香りで苦味が少なく、酸味がありフルーティ。 |
コナ | 産地はハワイ。豊かな酸味と甘い香り。 |
ブラジル | 産地はブラジル。バランスの取れた苦味と酸味で多くの人に親しまれる味。 |
コロンビア | 産地はコロンビア。甘い香りと柔らかな酸味。まろやかなコクもありバランスの取れた味。 |
グアテマラ | 産地はグアテマラ。フルーティな酸味と華やかな甘い香り。 |
マンデリン | 産地はインドネシア。しっかりとした苦味とコク。酸味は少なく独特の風味。 |
キリマンジャロ | 産地はタンザニア。強い酸味とコク。 |
ブルーマウンテン | 産地はジャマイカ。酸味や甘味のバランスがとれ、全てのコーヒーの良さを合わせ持つことで「コーヒーの王様」と呼ばれる。 |



ブルーマウンテンは険しい山の斜面のごく一部でしか栽培されない為、生産量の少ない希少なコーヒーです。


焙煎度による違い
焙煎度によってもコーヒーの味わいは変わってきます。
焙煎は8段階によって分けられます。


浅煎り(ライトロースト・シナモンロースト)
コクが浅くフルーティーさがあります。酸味があり、苦味が少ないため、コーヒーの苦味が苦手な人にも。
最近はこの浅煎りで酸味があるコーヒーが、流行になってきています。
中煎り(ミディアムロースト・ハイロースト)
アメリカンコーヒーのような軽い味わいが特徴。
ハイローストは日本でも一般的な焙煎で、市販の豆にも多いです。
深煎り(シティロースト・フルシティロースト・フレンチロースト・イタリアンロースト)
強い苦味とコク、濃厚な味わいが特徴。
イタリアンローストはエスプレッソやカプチーノに向いています。
深煎りは全体的にカフェオレなどのアレンジメニューと相性がいい焙煎です。



夏は深煎りのアイスカフェオレが最高。
おすすめの豆ブランド
今回は初心者の方でも飲みやすい、バランスの取れたコーヒーをご紹介します。
美味しいコーヒーの淹れ方をマスターしよう!


いよいよコーヒーを実際に淹れてみましょう。
コーヒーの淹れ方をマスターすれば、いつでも味のブレない美味しいコーヒーが飲めます。
ペーパーの圧着部分を折って、ドリッパーに浮かないようにセットします。
台形のペーパーは、圧着部を互い違いに折ります。
コーヒーが冷めないようにあらかじめ、ドリッパーやサーバーを沸騰したお湯で温めておきます。
1杯分(10~12g)のコーヒーの粉をフィルターに入れます。粉の量は好みに応じて調整します。
全体にお湯が注げるように、軽く振って粉を平らにします。
お湯が沸騰してから泡が収まった頃、丁度いい温度になっています。
少量のお湯をまんべんなくそっと注いで、蒸らします。
20秒ほど待ち、ガスが出るのを待ちましょう。
中心から小さな円を描くようにお湯を注いでいきます。
この時、お湯がフィルターに直接当たらないように注ぎます。
粉の高さが下がったら、80ml→40ml→20mlと3回に分けてお湯を注いでいきます。
前に注いだお湯が落ち切る前に、次のお湯を注ぎましょう。
全てのお湯が落ちきったら完成です。



ついついやってしまいがちな熱々のお湯を注ぐのはNG!
慣れてくれば粉の量を好みの味に調整したり、ドリッパーを変えてアレンジしてみましょう!
カフェ風アレンジで楽しむ
いつもとちがう、特別な日はアレンジで楽しみましょう。
カフェで出てくるような、フォームミルクやキャラメルの香るラテなどにチャレンジしてみましょう!
カフェラテ・カプチーノの作り方
お店で出されるカフェラテやカプチーノといったメニューは、エスプレッソがベースになっています。
エスプレッソは専用のマシンで圧力をかけて一気に抽出します。
ドリップコーヒーよりも濃く、深い苦味でミルクとの相性が抜群です。
またなめらかなクリーム状のクレマが表面に現れるのも、エスプレッソの特徴です。
専用のマシンがなくても、深煎りのコーヒーを使えばドリップでもエスプレッソに近い味わいが出せます。
カフェラテ


一般的なカフェラテは
コーヒー2:ミルク8
で作られます。
ミルクはフォームミルクと呼ばれる、泡立てたミルクを使います。
自宅でも泡立て器などでフォームミルクを作れますが、専用のクリーマーを使えばきめの細かいフォームミルクが簡単に作れるのでおすすめです。




フォームミルクであればラテアートも楽しめます。
カプチーノ


一般的なカプチーノは
コーヒー1:ミルク9
で作られます。
ラテ同様にフォームミルクを使いますが、高さのあるモコモコの泡を乗せるのがポイントです。
ダルゴナコーヒーの作り方


ミルクの上にふわふわのコーヒークリームを乗せたダルゴナコーヒー。
最近よくSNSなどで見かけませんか?
韓国発祥のコーヒーで、きれいにミルクとコーヒーが2層になっているのが特徴です。
インスタントコーヒーで作るレシピが多いですが、ドリップコーヒーでもかんたんに作れます。
ダルゴナコーヒーレシピ


- ミルク 適量
- 砂糖 大さじ2杯
- ミルクフォーマー
- コーヒー(濃いめ) 30ml
濃いめに淹れたコーヒーと砂糖をミルクフォーマーで泡立てます。
もったりしてくるまでしっかり混ぜ、コーヒーが薄い茶色になるまで混ぜます。
グラスにミルクを半分ほど注ぎ、その上にゆっくりとコーヒークリームを乗せれば出来上がり!
驚くほどかんたんに出来ますよね!
コーヒークリームが濃厚でまるでスイーツのようです。
フレーバーシロップアレンジ
フレーバーシロップを使えば、気分によって味も変えられます。
スタバからこんなシロップが発売されているのはご存知ですか?


ラテやカプチーノに加えるだけで、お店の味を再現できちゃいます。
しかもフレーバーシロップって500ml以上で売られているのが多い中、375mlで1人で使いきれそうなサイズ感。
1杯に大さじ1入れるとすると、25杯分になります。



こういうシロップ系って、使いきれずに賞味期限きがち。
味は
- キャラメル
- バニラ
- バレンシア
- ヘーゼルナッツ
と4種類あります。
アイスとホットで使い分けても楽しめそうですね。
おうちでカフェ風 ポイント
さらにカフェ風に近付けるなら、主役のコーヒーを引き立てる脇役にも注目してみましょう。
コーヒーを飲む時の特別なカップや、コーヒーに合うスイーツもこだわってみましょう!
こだわりのカップを見つけよう
ガラス
ダルゴナコーヒーやアイスコーヒーは、カップの中が見えるグラスがおすすめ。
さらにダブルウォールだと、ホットもアイスも両方楽しめます。




ステンレス
機能性を重視するなら、ステンレス製というのもあります。


保温、保冷効果のあるものやフタ付きだとその効果をもっと高めてくれます。
アイスコーヒーの結露も防いでくれるので、何か作業しながらでも手が濡れずに便利です。


陶器
陶器製のマグはついつい何個も集めてしまいませんか?
推しのカラーや形ちがいなど、たくさんあっても困りませんよね。


人気の北欧ブランドのカップも特別感を演出してくれます。




コーヒーに合うスイーツを見つけよう


コーヒーと相性のいいスイーツには、どのようなものがあるでしょうか?
例えば、酸味のあるフルーツを使ったタルトは浅煎りのコーヒーに合います。
どっしりとした濃厚なチーズを使ったケーキは、中煎りのまろやかなコーヒーとよく合います。
こうした飲み物と相性のいい食べ物を選ぶことをペアリングと言って、ワインなどでは定番です。



ピザにコーラ、これもベストペアリング!
似ている味でのペアリング
コーヒーの持つ酸味や苦味、コクや香りと似ているスイーツを合わせます。
フルーティな香りが特徴的な浅煎りのコーヒーに、フルーツを使ったスイーツを合わせたり、
濃厚な味わいのスイーツには、同じく濃厚でコクのあるコーヒーと合わせたり。
似ている味で合わせることで、コーヒーとのバランスがよくなり相乗効果が生まれます。
対照的な味でのペアリング
例えば塩辛いものを食べると甘いものを食べたくなりませんか?
それと同じく、対照的な味でのペアリングも相性がいいです。
甘味が強いスイーツにはさっぱりしたコーヒーを合わせてみましょう。
浅煎りコーヒーに合うスイーツ
浅煎りのコーヒーは酸味があり、フルーティな香りで苦味が少ないです。
モカやキリマンジャロ、コロンビアの豆も酸味があるので、爽やかな味わいのスイーツと相性がいいです。
- アップルパイ


- レモンケーキ


- フルーツタルト


どれもフルーツを使っていて、さっぱりとした味わいです。
中煎りコーヒーに合うスイーツ
中煎りのコーヒーは酸味と苦味のバランスがよく、日本人に一番馴染みの深い味です。
どんなスイーツとも相性はよく、特にシンプルな味わいのものがおすすめ。
- クッキー


- ドーナツ


- チーズケーキ


あまり飾りっけのない、見た目もシンプルなスイーツです。
深煎りコーヒーに合うスイーツ
苦味と深いコク、濃厚さのある深煎りコーヒーには、しっかりと甘さが感じられるスイーツが相性ぴったりです。
バターやクリームを使ったものは、コーヒーとの相乗効果も生まれます。
- チョコレート


- バターサンド


- シュークリーム


スイーツだけでも存在感がありますが、コーヒーと合わせることによっておいしさをより引き立ててくれます。
まとめ
今回は自宅で楽しむコーヒーの淹れ方についてお伝えしました。
幅広いコーヒーの世界で、自分だけのくつろぎ空間をぜひ楽しんでくださいね。


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